卵子の若返り注射サイゼンとは?高額費用と効果について
2度目の体外受精でも妊娠はできず。
さらに、期待していた凍結胚は融解時に崩壊…かなり落ち込みました。
「次の体外受精まで2ヶ月間は体を見直し、卵子の状態を良くしていきましょう」
と先生に言われました。
私はすぐにでも次の体外受精に進みたいのに…
しかし、先生はダメだとおっしゃるのです。
「サイゼンは高い注射ですが、40代の方には特に効果があると思います。
2ヶ月ほど頑張ってみましょう」と。
思わず、私は「2ヶ月もですか?!」と言っていました。
「42歳という年齢ですし、時間がありません。
個人差はありますが、サイゼンは効果が見込めるでしょう」
サイゼンは人間成長ホルモン、若返りの注射だそうです。
2ヶ月もまた何も出来ないという焦り。
サイゼンという注射は高額。
しかも、サイゼンを注射しても、全員が効果があるとは限らない。
先生のお話を聞きながら、またクラクラしてきました。
どこまで頑張れるか、42歳の不妊治療と経済的事情
本当に赤ちゃんを授かることが出来るのだろうか…
不安が一気にわきあがり、だんだん怖くなってきました。
1年前、病院に初めてきたときに先生はおっしゃいました。
「まだ41歳ですから、大丈夫ですよ」と。
それが、1年経った今は…
「時間がありません」に変わってしまった。
サイゼンは1週間に1度注射をし、それを2ヶ月間続けるそうです。
サイゼンの値段は1本、1万円!
2ヶ月続けるということは、8~10万円。
注射だけで、そんなに時間とお金を費やして結果が出るのだろうか。
先生は卵子が若返るというけれど、信じていいのか悩んでしまう。
高くても、効果があるものなら、今までどうしてサイゼンを注射しなかったのだろうか。
食事やサプリメントで結果が出なかったからの、最終手段なのだろうか。
言いようのない不安で押しつぶされそうです。
自宅に戻り、主人に今日のことを報告すると「えぇ! 2ヶ月も先?」と。
主人も私と同じです。
すぐに次の体外受精をして欲しいと望んでいます。
正直なところ、経済的余裕はありません。
どこまで、自分たちが頑張れるか…
お金だけじゃなく、精神的にもどこまで頑張れるか…
いつか、絶対に我が子を抱く日まで、やっぱり諦めたくない。
不安いっぱいのままサイゼン注射、はじまる
次の体外受精までの間、サイゼンという若返りの注射をはじめました。
サイゼンはヒト成長ホルモン剤。
不妊治療では卵子の老化を防ぎ、卵子を若返らせ、妊娠率がアップするかも…
らしいです。
私の場合、妊娠反応(着床)はあっても、妊娠が持続しない。
ということは、卵子の質が悪い・卵子が老化しているからとのこと。
卵子は年齢とともに老化するもの。
42歳、卵子が老化していても不思議ではありません。
卵子の質を改善するため、これまでもアズール(AZUL)治験を3ヶ月行いました。
今回は毎週1本サイゼンを注射を2ヶ月続け、卵子の質を改善しようというもの。
看護師さんにサイゼン注射を打ってもらうとき、思わず聞いてしまいました。
「サイゼンって、本当に効果あるんですか?」と。
「個人差はあるけれど、採卵時の卵子の数が増えた40代の人はいますよ」と看護師さん。
「卵子の数は少ない方ではないと思うんです、私」
すると、看護師さんは過去の私のデータを検索。
「そうですね、良い方ですね。
サイゼンで妊娠率が上がるとも言われてます、頑張ってみる価値はあると思います」
と答えてくれました。
今日で2本目、サイゼン注射。
結果が出ますようにと、祈るしかありません。
卵子の若返りは不可能?!40代でも妊娠は出来るのか?
アズールの治験では、結果は良くわかりませんでした。
妊娠という結果が出なかった以上、アズール(AZUL)の効果は無かったのかもしれませんが、なくとも卵子の数と質・グレードはアップしたと思います。
採卵できた卵子は前回に比べて、明らかに受精分割が早く、綺麗でした。
前回できなかった凍結もすることが出来ました。
妊娠は出来なかったけれど、アズール(AZUL)で少し卵子の質が改善されてきたと感じました。
サイゼン卵子を若返らせる注射だといいます。
ただ、老化した卵子が本当に若返り、妊娠することが出来るのか疑問はあります。
卵子の若返りは不可能だとNHKスペシャルでも言っていましたから。
それでも、少しは妊娠しやすい卵子になるかもしれないという期待があります。
個人差がある…先生も看護師さんも同じフレーズを口にしていました。
仕方ないとはいえ、個人差があるという言葉は辛いです。
でも、きっと私には効果がある!はず。卵子の質は良くなるはず!
妊娠するために出来ることであれば、信じて頑張っていこうと思います。