妊娠力が上がる方法?!葉酸とビタミンB12摂取のヒミツ
血中の葉酸やビタミンB12濃度が高いほど、体外受精や顕微授精の成功率が高い
というアメリカの研究データがあります。
100名の女性を対象に治療周期の血中の葉酸やビタミンB12濃度の関係を研究。
葉酸濃度が最も高かったグループの女性は最も低かったグループの女性と比較。
葉酸濃度が最も高かった方が出産に至る確率が1.62倍高い結果に♪
ビタミンB12濃度が最も高かったグループの女性は最も低かったグループの女性と比較。
ビタミンB12濃度が最も高かった方が出産に至る確率が2.04倍高い結果に!
葉酸とビタミンB12濃度が中央値を超える女性と中央値以下の女性を比較。
葉酸とビタミンB12濃度が中央値を超える女性は出産まで至る確率が1.92倍高い結果に!!
妊活、妊娠中には葉酸を摂取をとは聞きますが、なるほど~な結果ですね。
食事からだけではなかなか摂れないので、サプリを飲んでいる方も多いはず。
私もどんどんサプリが増えていきますが、必要なものはしっかり摂りたいです。
葉酸は食品よりもサプリメント摂取がおすすめ!
葉酸のサプリメントはあふれています♪
不妊治療中、妊娠中はサプリメントを摂取している方が多いとおもいます。
ただ、食事から摂取した方がいいとお思いの方も多いでしょうが、そうとも言い切れません。
葉酸の場合はサプリメントがおすすめ!
葉酸は熱に弱く、加熱調理すると損なわれる性質があると言われています。
サプリメントは摂取が簡単というだけでなく、効率的に摂取できるのがメリット!
一般的な成人の葉酸摂取量は240μg。
厚生労働省は「葉酸は、1日240μgの摂取が望ましい」とのこと。
妊娠中はそれに400マイクロgを上乗せ!
640マイクロg摂取するのが望ましいと言われています。
妊娠にはビタミンB12が不可欠って本当?
ビタミンB12が不足し、流産の危険性があることだけではありません。
妊娠前後の期間に血液中のビタミンB12が不足していた場合、赤ちゃんに奇形の
リスク(神経管欠損のリスク)が増加してしまいます。
葉酸は赤ちゃんの神経管欠損の発生リスクを低下させると言われています。
葉酸に加えてビタミンB12も不足しないように食生活に注意をしましょう。
ビタミンB12の機能
ビタミンB12の重要な働きは、骨髄内で正常な赤血球をつくりだすことです。
葉酸にも同様の働きがあるので、ビタミンB12と葉酸は「造血ビタミン」と
呼ばれています。
貧血の原因といえば、鉄の不足…と考えると思いますが、ビタミンB12、葉酸
が欠乏していても貧血の原因となります。
鉄を摂っても貧血が治らないという方は、ビタミンB12・葉酸の不足を疑って
みましょう。
また、ビタミンB12は末梢神経の傷を治す働きがあるので、腰痛や肩こりを和
らげる効果があります。
ビタミンB12を含む食品
ビタミンB12は動物性食品に多く含まれ、植物性食品には少ない。
そのため、ベジタリアンは不足しやすいので注意が必要です。
ビタミンB12を含む代表的な食品
豚ロース肉、豚レバー、牛レバー、鶏レバー、さんま、まぐろ、牡蠣、あさり、しじみ、はまぐり、たらこ、のり、チーズ、卵など
なぜビタミンB12が必要なの?体外受精との関係とは
ビタミンB群の中でも葉酸、B6、B12の不足が不妊と関係があると言われています。
ビタミンB12の不足は特に受精卵が着床後の早い段階に流産してしまう現象…
に深くかかわっているるというのです。
ビタミンB12が卵巣、胎盤、子宮といった生殖臓器の細胞の成長や働きに不可欠
であり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌、受精卵の着床を阻害すること分かっ
てきたそうです。
さらに、男性の精子の数と活動率に影響を及ぼすことが世界中の研究者によって報告
されています。
精子を作る際にはビタミンB12が不可欠なビタミンであることが研究の結果分かり、
実際、男性側不妊の男性に、1日1000-6000μgのビタミンB12を数週間
服用したところ、平均で40%精子の数が増え、精子の活動率も向上したという報告
があります。