稽留流産したらどうなるの?流産手術と赤ちゃんのこと

3度目の体外授精

稽留流産した後はどうなるの?すぐに流産手術?

稽留流産が確定しても、最終的な超音波検査は1週間後。

稽留流産は自覚症状が無い。

本当に流産したの?って疑いたくなってしまう。

 

稽留流産の流産手術の説明の時、とても気になったことがありました。

看護士さんのお話。

「妊娠9週目なので、恐らく赤ちゃんが出てくることはないと思います。

でも、トイレに行く時は注意して見ていてください。

もしも、赤ちゃんが出てきてしまったら、生理用のナプキンに包んで

病院にもってきてください」

 

「もし、出てきたら、分かりますか?」

 

「分かりますよ、出血とは明らかに違いますから。

レバーのようにドロっとした感じです。

中に白っぽいものが見えるはずです」

 

流産手術で搔き出されるのもショックだけど、赤ちゃんを目の当たりに

しちゃうのはもっとショックな気が…

稽留流産後、とうとう大量出血!赤ちゃんをトイレで確認

稽留流産と告げられてから5日後、とうとう大量の出血!

生理の多い日なんて比べ物にならないほどの量です。

何度ナプキンを取り替えても間に合わないくらい。

流産したということを改めて思い知らされました。

 

気がかりは赤ちゃんのこと。

出血と同時に出てくるかもしれない。

トイレに行くたびに、もしかして、赤ちゃんがいるかもと…

心配になり、ナプキンについた血の塊の中を探しました。

大丈夫、血液だけだ。 赤ちゃんはいない。

でも、便器の水の中へと落ちてしまった血液までは確認出来ませんでした。

血の塊が落ちたのがちょっと心配…

 

妊娠9週目の大きさだと赤ちゃんは出てこないって看護士さんの話。

でも、私の場合は違う。

妊娠9週目でも、実際の大きさは6週目ほどしかなかった。

小さいと、出てきちゃったりするんじゃないかな?

 

そんなことを1日考えていると、出血はおさまりました。

明日は、最終確認の超音波検査とラミセル挿入です。

流産手術はもう間近。

あんなに見てたのに、赤ちゃんを受け止められられなかった…

心拍停止から6日後。

稽留流産の手術を控え、前処置のため来院。

最終確認のための内診がはじまりました。

 

「んん? 赤ちゃんが見当たらないですね…

出血の時に、塊のようなものが出なかったですか?

赤ちゃん、流産してしまっています」

うそ… いつ? 私が赤ちゃんを流してしまったの?

だって、ずっと見てた。

トイレに行った時、食い入るように見てたのに?

どうしよう  どうしよう  どうしよう

 

画面に映った映像には何も見えません。

チカチカと点滅していた小さな光も赤ちゃんの姿も。

動揺で心臓が早くなるのが分かりました。

 

「トイレで気づかなかったですか? 赤黒っぽい塊のようなもの」

 

「昨日、出血が多かったので、気をつけて見ていたんですけど…

レバーのような塊の中に、白っぽいものがあると聞いていたので。

トイレに行ったときは必ず確認していました」

 

「だとしたら、かなり小さかったのでしょうね。

9週目とはいっても、大きさは6週目ほどでしたから。

恐らく、赤ちゃんが亡くなって、更に小さくなってしまったのでしょう」

 

「どうしよう。気づかなかったなんて…」

 

「自分を責めないでください、仕方のないことです。

出血の時に流れてしまうことは良くあることです。

なかなか防ぐことは出来ません。

赤ちゃん、よく頑張りましたよ。本当によく頑張りましたよ」

 

先生のこの言葉で、涙が溢れ出しました。

もうぐちゃぐちゃ。

どうして気づかなかったのだろう。

あんなに、注意して見てたのに。

そんな私の思いをよそに、前処置であるラミセルの挿入が始まりました。

稽留流産手術 前処理ラミセルのは痛い?すごく痛い?

ラミセルの痛みって? かなり痛いのかな?

赤ちゃんは流産してしまったとしても、子宮内には残骸があります。

稽留流産の手術は必要だとのこと。

ラミセルは痛い…先入観があるので、身構えてしまいました。

 

ラミセルは稽留流産手術の前処理として挿入するもの

稽留流産手術のために、子宮の入り口を広げるためのものです

 

「ラミセル入ります。ちょっと痛いですよ」

その言葉の直後…

 

!!!ズンっ!!!

 

下腹部に鈍痛が走りました。

ネットで「ラミセル 痛み」と検索していたので、ある程度は予測していました。

けれど、やっぱりラミセルは痛かった。

 

絶えられない痛みではありませんが、ズンズンズン…と痛みはひきません。

ラミセルの痛みは生理痛のようだとネットで書いているのを見ましたが…

いやいや、それ以上でしょ!

ラミセル恐るべし!

 

「すぐに痛み止めの座薬入れますから」

うぅぅぅ、ラミセル痛いよ~ 鎮痛剤あって良かったぁ…

病院によっては、鎮痛剤を使わないというところもあるそうです。

 

赤ちゃんはもういないけど、稽留流産の手術は翌日。

ラミセル挿入後は入浴禁止。

激しい運動も禁止。

また、トイレのビデもラミセル挿入後は8日間控えてくださいとのこと。

 

今夜は9時以降は絶食。

就寝1時間ほど前にセルシンという入眠剤を服用。安定剤だそうです。

次々と処置がすすんでも、赤ちゃんのことは頭から離れない。

薬でもなければ、眠れそうにない。

だから、入眠剤が処方されてるのかな…

 

本日のお会計 ¥840-

保険適用は安い。内診とラミセルと薬で、この金額。

自由診療だと内診だけで3000円以上はするのに…

流産手術の流れ 本当に幸せでした、ありがとう

流産手術は採卵のようなものだと先生はおっしゃっていました。

でも、全然違う。

気持ち的には全然違う。

稽留流産といっても、私のお腹の中にはもう赤ちゃんはいません。

残骸を綺麗に子宮内から取り除くための手術です。

 

検査着に着替え、コンタクトレンズを外し、手術室へ。

採卵の時と同じ流れです。

足を固定され、脈を計り、点滴確保。

 

準備をしていたのは、いつも私の話を聞いてくれた同い年の看護師さん。

「ダメだったんですね。残念でしたね」

と声を掛けてくれました。

 

その言葉を聞いて、またウルウルしそうになっていました。

それを我慢し、「また、妊娠できますよね?」と聞きました。

「大丈夫! ちゃんと妊娠できていたんだから。

妊娠できるってことだからね、自信を持って!」

看護師さんの言葉は力強くて、嬉しくなりました。

 

すぐ後に、先生がお見えになり、静脈麻酔。

朦朧とする中、名前を確認、意識は遠のいていきました。

 

気がつくと手術は終わり、安静室のベッドの上でした。

天井を見上げると、真っ白。

私もこんな感じかな。

もう何もいないお腹を何度もさすりながら話かけていました。

ほんの数週間だったけどね。

あなたがお腹の中にいる。

ただそれだけで、本当に幸せでした。

私たちのところへ来てくれて、ありがとう。

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