凍結胚、崩壊! 42歳では妊娠はできないのでしょうか?
胚移植の1日前に、病院から「凍結胚を融解します」と電話がありました。
今回は卵を凍結できたお陰で自己注射・採卵を飛び越え、胚移植することが出来る!
今度こそは妊娠したい!
いよいよ、胚移植の当日がやってきました。
胚移植の2時間前に病院へ最終確認です。
「予定通り、本日、胚移植を行ないます」
という言葉が返ってくるものだとばかり思っていました。
しかし、私が聞いた言葉は違っていました。
「残念ですが、本日の胚移植は中止となりました」
「え・・・・・・・」
予想もしていなかった言葉に絶句。
「1つは変性し、もう一つは融解時に崩壊しました。
残念ですが、どちらの胚も移植できなくなってしまいました」
崩壊?!
まさかの事態に、すぐに言葉が出ずにいました。
「どうされますか?今後の治療のお話がありますので、お見えになりますか?」
動揺する中、「はい、行きます」と即答。
一刻も早く、今後のことを相談したいと思ったからです。
電話を切ったあと、放心状態で抜け殻のよう。
横にいた主人も放心状態。
「ダメだったのか」 「またダメだった…」
主人も私も涙目でした。
移植できると思っていただけに「卵、崩壊」のショックは大きすぎました。
胚盤胞になっていたとはいえ、胚のグレードは3A。
グレードが低い受精卵では妊娠は難しいのでしょうか…
42歳では卵子の質は良くならないのでしょうか…
私はもう妊娠できないのでしょうか…
なぜ体外授精にすすめない?!42歳なのに、時間がないのに
「胚移植は中止となりました」と、無情の通告。
でも、落ち込んでばかりいられません。
私は42歳! 時間がないんです!
凍結胚が崩壊したのは残念です、泣きそうです。
でも、次へ進まなければと思い、すぐに先生のお話を聞きに行くことにしました。
しかし、胚移植では予約の12時にはしっかり診て貰えるのですが…
胚移植ではなくなり、通常の診察となってしまったため、他の方と一緒に待つことに。
いつも激混みですが、この日は特に超・激混みでした。
待ち時間は脅威の8時間越え!
胚移植が中止。卵が崩壊。
次の体外受精はどうなるの?早く妊娠したい!もう42歳だよ!どーしよ~!
色んなことが頭をめぐり、疲れ果てている中の8時間。
そして、やっと回ってきた診察はあっという間でした。
先生はまた卵子の質を改善し、質の良い卵子を作ることを考えることが先決だというのです。
8時間も待った挙句、またもすぐに体外受精にすすめないと知らされ、頭がクラクラ。
さらに、クラクラしたのはかかった費用でした…
凍結胚が崩壊してもかかる高額な費用に泣きそう
悲しいことに凍結胚移植は出来ませんでした。
でも、しっかり費用はかかるんですよね。
2つの胚を融解し、1日培養した費用です。
移植できなくても、凍結胚の培養費用は高額でした。
移植できなかったのに…
崩壊しちゃったのに…
せめて失敗費用は割り引いてほしいものです。
本日のお会計は、 ¥69,035-
うち、胚融解・培養費 ¥50,000-
アシステッドハッチング¥10,000-
本日の費用は融解・1日培養の費用です。(¥50,000-)
凍結保存した費用ももちろん先日かかっています。(¥50,000-)
移植できなくても、胚凍結にかかった費用は合計で10万円以上。
不妊治療費って本当にお金がかかります。
[アシステッドハッチングとは]
ハッチングとは胚が透明帯から出てることを言います。
拡張した胚盤胞は透明帯を破り外へ脱出し(ハッチング)、着床し、妊娠が成立します。
しかし、胚盤胞が正常でも透明帯が厚い、または硬い場合、ハッチングが起こらず着床できない。
高齢の凍結卵が多くみられるといいます。
その手助けをするため、透明帯をとり、胚がでやすいようアシストする方法です。
移植中止の電話が10時。
病院に入ったのが12時。
病院を出たのが21時40分。
胚崩壊・胚移植中止と聞いたのが12時間ほど前だったとは思えない程、長い長い一日となりました。
8時間っていう長い待ち時間がストレスになってるんじゃないだろうか…
42歳、次…がんばれるだろうか。
心身だけでなく、不妊治療費が辛すぎます。