5度目の妊娠判定 正常卵移植でも春が来ない のはなぜ?

2度目の着床前診断

着床前診断を受け、正常卵を移植したのに妊娠できない

着床前診断を受けた、正常卵が1つ。

その正常卵を移植し、迎えた妊娠判定。

 

たくさんの方からの応援の言葉を胸に病院へ。

きっと大丈夫!妊娠してる!そう言い聞かせて。

 

昨日とは違い、暖かく陽射しが柔らかい。

そろそろ春がやってくる。

なのに、私に春は来ませんでした。

 

血液検査の結果が1時間程度かかります。

これで最後になるかな? なればいいな。

待ち時間も苦痛ではありませんでした。

 

予約時間から40分後、診察室へ。

「失礼します」の私の言葉が終わる前に先生はおっしゃった。

「ダメやったわ」

先生は首を横に振りました。

 

正常卵だから妊娠できるかもしれない。

そう思っていたけれど、現実は上手くいかない。

絶望感がじわ~っと胸に広がっていくのを感じていました。

43歳、不妊治療つづけますか? 子ども諦めますか?

 

副院長先生
副院長先生

卵、綺麗やってんけどねぇ…

手渡された用紙にはhcg値0.01の文字。

これまで4回の移植を受けてきたけれど、こんな数値は初めて。

 

正常卵だったのに、かすりもしなかった…

はじめて着床すらせず。

noco
noco

先生、このまま治療を続けて…

どうなんでしょう、私

先生に尋ねても仕方ないこと分かっているのに…

考えるよりも前に言葉が出てしまいました。

 

副院長先生
副院長先生

あなたの場合、去年2度も妊娠して流産してる。
それって凄いことなんよ。
10年前、5年前ですって言うんとは全然違う。

十分妊娠できる体であることは確か
でも、治療を続けて必ず妊娠できるとは限らへん
それは言われへん

 

先生のおっしゃることは御もっとも。

「妊娠できますか?」

「妊娠出来ますよ」

言えるわけない。

 

副院長先生
副院長先生

43歳で妊娠は難しい
僕の患者さんで43歳での妊娠は年間で数人
41歳くらいになるともっと多いんやけど

noco
noco

数人…ですか

副院長先生
副院長先生

でも、治療やめますって言うてた患者さんがね、
1年後にまた来てるんよ
やっぱり赤ちゃん欲しいって来るんよ

それやったら、その1年が勿体無いって思う
続ける、続けないはゆっくり考えてほしい

 

笑顔で病院を出られるんじゃないかと期待していました。

正常卵の移植でも難しい43歳。

身に沁みます。

不妊治療の現実、妊娠できない現実、44歳は目前

 

43歳での妊娠は、年間に数人。

たった数人。

来月、私はとうとう44歳になってしまう。

 

病院を出てすぐに主人に電話報告。

その電話を切った途端、母から着信。

つい出たけど、出るんじゃなかった…

 

母の話は従妹Aちゃんの話題。

Aちゃんは3つ年下。

子供の頃から近所に住んでいたこともあり、ずっと仲良しだった。

私と同じで晩婚、39歳のときに結婚し、40歳と10ヶ月。

 

「Aちゃん、妊娠4ヶ月なんやって」

母の言葉が胸を貫く。

なんでいつもタイミング悪いの?

こんなときにそんな話、聞きたくない。

 

おめでたい事なのに、手放しで喜べない。

Aちゃんだって子供が欲しくてきっと頑張っていたはず。

なのに「おめでとう、良かったね」より

「羨ましい」という妬みが先だった。

 

なんて私は嫌な奴なんだろう。

情けなくて自分が嫌になる。

 

モヤモヤする気持ちのまま新幹線に乗り、とんぼ帰り。

駅の改札を出ると、そこには主人の姿があった。

 

今日から出張だって言ってたのに、私の帰りを待ってくれていた。

私が暗い部屋に一人で帰らないでいいように…との気遣い。

主人の気持ちが嬉しくて、この日はじめて笑顔になれた。

手をつなぎ、今後のことを話しながら家に帰った。

 

受け入れよう。

情けない自分も受け入れて、また一からはじめようと思う。

ブログを通し、応援してくださった皆さまへ。

 

今回、またも残念な結果となってしまいました。

応援の言葉、本当に嬉しかったです。

自分のことのように、一緒に一喜一憂してくださる方々いること。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

44歳目前でも妊娠出来たよ!ってお伝えしたかったのに…

良い報告が出来なくて、ごめんなさい。

そして、本当にありがとうございました。

 

私にはまだ春は遠いようですが、

皆さんのもとには早く春が訪れますように♪

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