33週2日目、緊急帝王切開で出産。
娘の体重は1800gでした。
小さな小さな娘はすぐさまNICUのある病院へ搬送。
生まれて10分も経たないうちに離れ離れとなりました。
会いたい、でも会えない。
会いたくても、帝王切開後の痛みはかなりのもので、
すぐに歩ける状態ではありませんでした。
帝王切開手術後の痛みは想像以上、一体いつまで続くの?!
ベビーコットに赤ちゃんを寝かせて、愛おしそうに
ゆっくりと授乳室に向かうママさんたちの姿。
小さな体で大きな泣き声。
切迫流産で入院中、その姿は私の憧れでした。
もうすぐ私もああやって赤ちゃんをベビーコットに
乗せて歩くんだ…と思っていました。
でも、私にはありませんでした。
母子同室の病院なのに、そばに赤ちゃんはいません。
産んだんだろうか? 私。
数時間前に見た光景が幻のように感じました。
自然分娩は産む時が痛い。
帝王切開は産んだ後が痛い。
産後、スタスタと歩く方は自然分娩。
点滴片手にヨレヨレで歩く方は帝王切開。
聞いてはいたけれど、お腹を切る痛みって
尋常じゃないんですね。
麻酔が切れはじめ、傷の痛みが増してくるのに、
下半身は動かせない体。
姿勢が辛くても、身動き一つできないのです。
2度ナースコールで寝返りをお願いしました。
痛み止めも気休め程度。
激痛で一睡も出来ず、朝を迎えました。
緊急帝王切開手術でも産後は強烈なスパルタ★
私が入院していた病院では通常、帝王切開は午前中と
決まっていました。
翌日の午前10時に足に装着していたマッサージ器と
尿管が外されます。
その後は自力でトイレに行くよう指示がありました。
通常、帝王切開手術後24時間程度で自力でトイレに行く
ことになるということ。
しかし、私の場合は緊急帝王切開。
手術を終え病室に戻ったのは20時頃。
夜に手術だった私の場合、帝王切開手術後14時間で強制的
に自力トイレとなってしまいました。
10時間も短い…なかなかのスパルタ。
せめて午後にして貰えないものかなぁと思い聞いて
みましたが、融通が利かないとのこと。
歩け歩け! どんどん歩くように促されます。
信じられないほどお腹がが痛い。
起き上がる時って、こんなに腹筋を使ってたのかと
感心しました。
尿管が外された以上、自分でトイレに行かなくては
用を足せないのです!
気合い入れて・・・
ふん!! って立ち上がってみました。
めちゃくちゃ痛い★ あー生まれて初めてこんな痛み★
この痛みってどれくらいでなくなるんだろうか。
ほんと10時間そこそこで歩いてもいいものなんだろうか。
ぐるぐる色んなことが頭をめぐりました。
産後3日、赤ちゃんに会うために絶対に歩く!!
お水が飲みたいのに、飲めない。
動きたいのに、思うように体が動かせない。
麻酔ってすごいなと感心した産後。
ペットボトルに使うストローキャップはかなり
重宝しました。
電動ベッドがこんなにも便利だということも知りました。
帝王切開産後の激痛は初めてづくしで大変でしたが、
少しずつ少しずつ痛みに慣れてきました。
ただ、立ち上がるだけでも痛いのに、歩くなんて
まだ無理!と、思いきや…
なんのなんの、気合でどうにかなるものです。
最短なら産後3日で外出許可を
出せますよ。
その日の状態にもよりますけどね。
外出許可が出る!
ということは、明後日には赤ちゃんに会える♪
それならある程度は自力で歩けるようになっていないと、
赤ちゃんに会いに行けない!
娘に会いたい一心で、歩行練習を開始。
ヨタヨタだけど、歩けるようになってきました。
自然分娩の場合、産後の入院は5日前後。
帝王切開手術の場合は、産後の入院は6〜10日程度。
時間がかかるのは仕方ありません。
午前中に主人が赤ちゃんを見に行き、午後嬉しそうに
病院に戻ってきました。
1日で呼吸器の管が外れたー!
すごーーーい!
良かったぁ、良かったぁ、良かったぁぁぁぁ
ステロイド注射が効いたのかも。
小さい体で赤ちゃんは頑張ってる。
もうすぐ会いに行くからね。
初乳を赤ちゃんに届けたい…激痛のおっぱいマッサージ
「赤ちゃんは傍にいないんだし、このままでいいよ」と
言っていたのに、主人が個室をお願いしてくれていました。
ゆっくり眠れるようにって。
豪華ではないけれど、個室は広くて気持ち良い。
主人とも小声で話さなくても良い。
痛い時に声を殺さなくても良い。
何より、個室だと搾乳は周りを気にせず頑張れる!
長い入院生活、最後だけ贅沢させて貰うことにしました。
この日からおっぱいマッサージを開始です。
看護師さんが「ちょっと見てみよっか」とマッサージ。
すると、分泌♪ しかし、痛い!!
翌日でこれだけ出るなんて凄い!
自己血だけだったのビックリしたし、
しかも、もうかなり歩けてるし!
あなたを見てると、私ももう一人
頑張れたかもって思うわ
同世代の看護師さんは男の子一人を育てるママさん。
もう一人、出来れば女の子が欲しかったと話していました。
暫くすると別の看護師さんが「スピッツを持ってきましたよ」と
病室へ。
10mlのスピッツ管でした。
おっぱいマッサージは激痛★
でも、出てくれることに感激☆
母乳が出るかどうか不安だったので、ほっとしました。
母乳をスピッツ管へ。
ほんのちょっとでも初乳を赤ちゃんに。
搾乳できたのはたったの0.1ml。
それでもこの時期に必要な大切大切なな母乳です。