スヤスヤと眠る我が子の顔。
この一瞬、きっと一生忘れないな
と、思いました。
41歳で不妊治療を開始し、3度の流産を経て、
45歳でようやく母になることができました。
諦めないでよかった。
45歳の出産、45歳で初めて母になりました
赤ちゃんは生まれるとすぐにNICUのある病院に搬送
されることになっています。
付きそうのは主人です。
先生による超音波で最後のチェックが終了。
1時間後には手術室に向かいました。
いってらっしゃい！がんばれ！
主人に見送られ、手術室へ。
麻酔を腰に注射。
しばらくすると感覚がなくなり、帝王切開が開始。
お腹を押される感覚がちょっと気持ち悪い。
下半身麻酔なので、意識はハッキリ☆
先生たちの声や作業する音はみんな聞こえます。
見えない首から下で何が起こっているだろ？
赤ちゃん大丈夫かな？
色んなことを考えていると先生がおっしゃった。
もう産まれますよ～ はい！
おめでとうございます！女の子ですよ
え？ もう？ 早い！
でも、見えないし、産声が聞こえない…
心配になったその直後、元気な泣き声が響きました。
よかった！ よかった！ よかったーーーーー♪♪
帝王切開の体験 癒着と吐き気と手術の痛みで
いいなー 帝王切開手術は痛くないでしょ。
自然分娩はめちゃくちゃ痛いんだから！
以前、友人に言われた言葉です。
帝王切開手術は自然分娩に比べると痛みが少ないと
思われているんでしょうか…
そんなことはないと思います。
確かに、術中は麻酔が効いています。
でも、お腹の中を直接触られている気持ち悪い感覚や、
押されて嘔吐を繰り返したり、麻酔が効いているからと
言っても、平然としていられるわけではありません。
また、麻酔が途中で切れてしまう人などはとんでもない
痛みに襲われることもあるそうです。
私の場合は、吐き気に襲われ、何度も嘔吐しました。
気持ち悪くてどんよりしていても、さっき聞こえた産声
が聞こえなくて不安でいっぱいに。
麻酔の量などにもよるそうですが、帝王切開手術だから
痛くないということはありません。
また、帝王切開の場合は術中より、術後の方がはるかに
激痛だということをこの後知ることになります。
早産児（低出生体重児）は産声が聞こえない？！
「おめでとうございます！女の子ですよ」
先生の言葉の直後に娘の産声が聞こえました。
早産児で産声をあげる子は少ないのよ。
小さくて力がないからね。
娘ちゃんは元気に泣いてたわね。
そういえば、娘は看護師さんが心音が聞けない！と、
いつも嘆くほど、お腹の中で動き回っていました。
小さくても元気だ♪
抱いた感じでは・・・
2000ｇ切るかなと思いますね
と先生の見解。
手術前、最後に超音波でチェックした時は2010ｇと
おっしゃっていました。
でも、あれは推定体重だから誤差があって当然。
沢山の赤ちゃんを取り上げてきた先生がおっしゃるの
だから、2000ｇはないんだろうな。
そっかぁ、2000ｇあれば良いなって思ってたけど、
だいぶ小さいみたい。
帝王切開手術は赤ちゃんが産まれてから後の方が大変。
また、お腹を押されて気持ち悪くなったり、赤ちゃんの
泣き声が聞こえなくなって心配したり。
おめでとう、やっと会えたね。小さな小さな娘と対面
吐き気で気持ちレロレロな中、待ちに待ったその時が
やってきました♪
看護師さんが連れてきてくださった赤ちゃん。
小さな小さな娘。
そっと頬に触れると温かかくて、生まれたという実感が
湧いてきました。
スヤスヤとても気持ち良さそう♪
泣き声聞こえないと思ったら、寝てたんだね。
でも、会えたのはその一瞬だけ。
赤ちゃんはすぐにＮＩＣＵのある別の病院へ搬送されて
行きました。
別々の病院になってしまうため、しばらくは会えません。
今頃、救急車の中。
主人は車で追いかけて行っているのかな？
そんなことを考えながらも、吐き気に苦しみました。
前置胎盤による大量出血は？！自己血足りず輸血か…
赤ちゃんが産まれてからの方が手術は長かったです。
出血が多いのか、バタバタとしている様子が分かり
ました。
自己血の貯血はたったの400ｍｌのみ。
もっと貯血したかったけれど、2回目は貧血でアウト。
その後は出血続きで、貯血する前に帝王切開に。
先生は「おそらく輸血になる」とおっしゃっていたので、
その覚悟はしていました。
が…
手術終了時、先生がおっしゃったのです。
出血はありましたが、
自己血だけでいけましたよ！
えぇ～ うそ～♪ ありがとうございます！！！
前置胎盤の分娩では、出血が1000mL以上多量になる
可能性が高いと言われていたため、驚きました。
後々、看護師さん数人からも、
「がんばったね！」
「輸血なしとは、驚いたわ！」と言われました。
それは私ではなく、先生、助産師さん、皆さんのお陰です。
まさかたった400ｍｌの自己血で足りるなんて♪
本当に感謝しかありません。
3年半の不妊治療から45歳で出産、感謝でいっぱい♪
結婚してすぐに不妊治療を開始。
41歳でした。
妊娠と流産を繰り返し、もう赤ちゃんは無理かも
しれないと思いました。
空を見るだけで、流産した子を思い、涙が…
子供連れの家族を見るのが辛くて、辛くて。
節約と在宅ワーク、貯蓄を切り崩し、何とかやりくりを
して不妊治療費を捻出。
妊娠に良いと言われるものは何でも試しました。
主人もOGハーブを飲み、私はDHEAなどのサプリなどを
飲み続けました。
運動もしました。
食にも気を付けました。
諦めきれず神戸の大谷クリニックまで通院。
それでも授からない。
治療はじめて3年半の月日が流れていました。
どこかで諦めなくては…
それは自分たちで決めなくてはならない。
年齢的にも経済的にも限界はとっくに越えていました。
これで最後！と覚悟して臨んだ体外受精。
諦めないでよかった。
色んなことがあって、今がある。
この奇跡と、支えてくださった皆様に感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。
45歳の春。
私、母になりました。
３人家族になりました。
