体外受精の自己注射ってどんなことをするの?

不妊治療体験

体外受精って自己注射するの?!聞いてないんですけどっ

 

自己注射…

なんて聞きなれない言葉でしょう…

 

体外受精セミナーに行った際に初めて耳にした

「自己注射」という言葉。

 

不妊治療をはじめるまで、「自己注射」をする

なんてこと全く知りませんでした。

無知といえば無知なんですが…

 

体外受精セミナー中、自己注射という言葉に即・反応。

「ん?ジコチュウシャって何?何?

 自分で注射するっていうことなのぉぉ〜?!」

 

全く知らなかったので、頭はパニック状態。

驚きのあまり、隣に座っていた主人に訴えてました。

「うそ。私が打つの?打ってくれる?」と。

 

もちろん、全ての方が自己注射による排卵誘発とは

限らないそうです。

 

排卵誘発剤にはクロミッドやセロフェン、hMG製剤

やFSH製剤など様々な薬剤がありますが、基本には

注射と内服のどちらかのタイプになります。

 

上記の場合、クロミッドとセロフェンが内服薬タイプ、

hMG製剤とFSH製剤が注射による代表的な排卵誘発剤

となります。

そして、いずれも保険の適用はないため、費用は高価 です。

自己注射をがんばったとして…メリット・デメリットは?

 排卵誘発剤を使う目的

排卵する力が足りないときに、それを補うという使い方。

何らかの原因で卵が成長しない。

排卵が起きにくい、または起きない。

 

そのようば場合、ホルモンの不足している部分を補って

あげるという目的で使われます。

自然排卵はあるけれど、妊娠の確率を高めるために、

複数の卵を排出させるという使い方。

 

通常、卵は1回につき片方の卵巣からひとつだけ。

しかし、排卵誘発剤によって、例えば1つの卵巣

から2つ、3つの卵を排出させる。

それによって受精のチャンスを増やすことができます。

 

 自己注射のメリット

自己注射だなんて、したことないし、痛そう…

でも、メリットもあります。

 

自己注射によって、時間と治療費が大幅に軽減されます。

通院するための交通費もバカになりません。

待ち時間が長い病院なら、1回1回の注射だけで通院

するのは苦痛です。

 

また、注射を打つ料金だってかかります。

そして、何よりも時間の都合がつけられます。

 

自己注射がはじまると、時間の制限があるので自分で

管理できるものは自分でした方が都合がいいです。

 

病院ではDVDなどにより自己注射のレクチャーがあります。

もちろん、直接指導もありますので、大丈夫です。

 

多少の痛みは我慢!

これくらいの痛み、出産に比べたら何でもないはず!!

という気持ちで頑張るしかありません。

 

しかし、痛みは個人差があります。

案外痛みはなかった・・・なぁんていう方も多いようです。

 

一般的には内服タイプより、直接体内に入れる注射タイプの

排卵誘発剤の方が効果は高く成熟した質の良い卵子が作れる

と言われています。

 

 自己注射のデメリット

注射による排卵誘発剤の方が副作用も多いと言われています。

そのため、最初は内服タイプから始めて徐々に量を増やす

のが一般的のようです。

 

予想される副作用としては、まず卵子の数が増えることで

双子をはじめとする多胎が多くなるといこと。

 

実際の確率としては10〜20%が多胎になるというデータ

があり、その80%が双子です。

また、OHSSと省略される卵巣過剰刺激症候群も大きく懸念

される副作用のひとつです。

 

排卵誘発剤の注射によって卵巣が過度に刺激され腫れてしまい、

水が溜まるという症状です。

 

お腹が張っていると自覚できるものから無自覚の軽度のものも

ありますが、酷いものとなると血液縮によって血栓症が起こる

可能性もあり、排卵誘発剤の注射を行う場合は特に超音波検査

などで定的に経過を見守る必要があります。

その他、体質と合わず、嘔吐や身体の怠さを副作用がある方もいます。

自己注射をしてみた結果… 痛みはあったか?

 

私が自己注射することができたのは…

「この手に赤ちゃんを抱っこする!」

その思いだけでできたように思います。

 

先端恐怖症とまではいきませんが、注射は苦手。

痛いことは痛かったです。

 

でも、自己注射で一番キツいのは自分で刺すということ

 

鼻から息をゆっくり吸いこんで、

「3・2・1!」

と、毎回カウントダウンしなければ、打てませんでした。

 

なかなか勇気がでないんですよね。

注射針を自分で刺すなんて…

自分の人生にあるなんて考えたこともなかったのですから。

 

実際のところ、痛みはそれ相応にありました。

ただ、きっと授かると信じて頑張れたように思います。

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