45歳はじめての妊娠報告 母の涙と私の涙

妊活コラム

お母さん、私やっと安定期に入ったよ

 

 

電話の向こうの母は泣いていました。

 

妊娠したこと。

妊娠16週、安定期に入ったこと。

羊水検査を控えていること。

 

そして、不妊治療のこと。

流産を繰り返していたこと。

一気にこれまでのことを伝えました。

 

「良かったね!」

 

何度も何度もそう言って、妊娠を喜んでくれた母。

ようやく妊娠報告できたこと、ホッとしました。

 

両親に不妊治療のこと、私が話さなかった理由

 

 

以前、不妊治療をしていること、両親に話していないと

ブログに書いたことがありました。

 

多くの方から両親には話した方がいいとメールやコメント

を頂きました。

 

心身、経済的と負担が大きい不妊治療。

ましてや、流産を繰り返しているとなると尚更。

 

きっと、母に話した方が気持ちは楽になったかもとは

思います。

 

でも、話しませんでした。

どうしても、話せなかったんです。

 

母は父の介護で片時も離れることが出来ませんでした。

 

老老介護は体力的にも精神的にも負担が大きいのです。

いっぱいいっぱいの日々の中、母は言いました。

「早くお迎えが来てほしい」と。

 

流産を繰り返しているなんて、とても言えませんでした。

一人で頑張っている母に今以上の負担をかけたくない。

元気で楽しく暮らしていると思ってて欲しかったから。

 

不妊治療は辛かった、大変でした。

でも、赤ちゃんが産まれたら、母の希望になるんじゃないか

と思ったりしていました。

 

孫の成長を見たいって思ってくれるはず!

母に赤ちゃんを抱いて欲しい!

その思いを胸に不妊治療頑張ってきました。

 

「大きなお腹、見たかったなぁ」に涙

 

 

妊娠報告に大喜びした後、母は言いました。

 

「産まれたら手伝いに行きたいけど、行けない。

 赤ちゃんの顔を見に行きたいけど、行けない。

 親なのに何にもしてやれない、ごめんね、ごめんね」

 

「大丈夫!そんなの最初から分かっていたことだから」

って、言ったけど、次の言葉で泣けてきて…

 

「大きなお腹、見たかったなぁ」

 

?!

 

全然、頭に無かったその発想。

言われてはじめて気づきました。

 

産まれたら赤ちゃんを連れて帰るつもりでいます。

 

そっか…

私の妊婦姿を見たいって。

そこまで考えていませんでした。

 

恐らく、いえ、もう二度とない私の妊婦姿。

今回を逃すと一生ないのです。

 

「大きなお腹、見たかったなぁ」

 

母の思いが胸に響きました。

でも、その思いに応えられなくて、涙が溢れました。

 

前回の検診で「胎盤が低め」だと言われています。

安定期でも、きっと帰ることは出来ない…

私の方こそゴメンね、傍に居てあげられなくて。

 

赤ちゃん連れて帰るから、待ってて!

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